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田村奈穂
プロダクトデザイナー
年齢や性アイデンティティ、国籍や宗教、肌の色に関係なく、誰にでも訪れる生理現象を満たす場所、トイレ。けれど、個人のニーズというものが無限に多様であることがわかった今、社会が共有する「公衆トイレ」はどう変わっていけばいいのでしょう?
私の住むニューヨークの街ではLGBTQ+の人々が、自分の認識する性に正直に生きています。渋谷の片隅の小さな三角の土地にトイレをデザインするにあたり、彼らが、ありのままの「自分」を生きる姿を、ありのままを受け入れる社会を想像しながら突き詰めて考えてみた結果、トイレを利用するだれもが、快適な気持ちを同じように得られるために大切なのは、プライバシーと安全です。それを念頭に、個人の空間を再定義して3つの空間をデザインしました。
造形のインスピレーションは、国際都市渋谷にやってくるビジターへのもてなしの気持ちをこめて、また、利用する人々を包み込む安全な場所にしたいという願いを込めて、日本の贈り物文化のシンボルである折形から得ました。
社会に属するすべての人たちが、安全に、ハッピーに生活を営める社会に、
そんな思いをデザインにこめたトイレです。

New York City, Parsons School of Design 卒、工業デザインを専門にするSmart Design を経て独立。現在はニューヨークを拠点に、コミュニケーションデザインを軸に、Issey Miyakeの時計から、パナソニックのグローバル展開、レクサスのインスタレーション、パリPalais De Tokyo美術館での展示等、幅広く活動中。IF Design Award (独), Red Dot Design Award(独), IDEA (米), ミラノサローネサテリテ最優秀賞(伊)他、国際的なアワードを多数受賞。