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障害のある人が
使える設備 -
女性
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男性
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高齢者優先設備
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妊産婦優先設備
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ベビーケアルーム
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乳幼児連れ
優先設備 -
こどもお手洗
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オストメイト用
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介助用ベッド
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ベビーチェア
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着替え台
安藤忠雄
建築家
あまやどり
小さな〝あずまや〟なりに、公共トイレという機能だけではない、都市施設としての意味、パブリックな価値を持つものでありたい。そのもっともシンプルかつ明快な回答として、円形平面の棟から、屋根庇が大きくせりだし縁側をつくる造形を考えました。安全で安心な空間とするため、外壁は風と光を通すたて格子とし、利用者が円形を描くその壁に沿ってグルリと通り抜けられるようになっています。「神宮通り公園」の木々の緑の中にひっそりと佇むこのトイレ、名付けて「あまやどり」です。

閑野欣次
1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年安藤忠雄建築研究所設立。代表作に「光の教会」「ピューリッツァー美術館」「地中美術館」など。1979年「住吉の長屋」で日本建築学会賞、1993年日本芸術院賞、1995年プリツカー賞、2003年文化功労者、2005年国際建築家連合(UIA) ゴールドメダル、2010年ジョン・F・ケネディーセンター芸術金賞、後藤新平賞、文化勲章、2013年フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)、2015年イタリアの星勲章グランデ・ウフィチャ―レ章、2016年イサム・ノグチ賞など受賞多数。1991年ニューヨーク近代美術館、1993年、2018年パリのポンピドー・センターにて個展開催。イェール、コロンビア、ハーバード大学の客員教授歴任。1997年から東京大学教授、現在、名誉教授。
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渋谷駅から歩いて来ると、トイレ南側の入り口が見える。反対側(北側)にも入り口がある
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外観。横から見ると、渋谷駅側のひさしが大きくせり出しているのがわかる
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せり出したひさしの下は憩いのスペースに
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トイレの周囲には桜の木が立つ
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内側の通路。出入り口を2カ所設けることで心地よい風が通り抜ける
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光を取り込む格子状の外壁。男女いずれの通路にも通路沿いに手洗い場を設置
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渋谷駅側の入り口中央に設けられた誰でもトイレの(ドアが閉まった状態)
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誰でもトイレ内部。オストメイト対応器具、ベビーチェア、おむつ交換台も設置
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男性用個室のピクトサイン。男性用トイレにもベビーチェアを設置
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案内板。トイレの位置を点字でも表示
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構想時のスケッチ図